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プリミティビズム

2007年02月13日 12:10

プリミティビズム(primitivism)とは西洋の”進んだ”文化に嫌気の差したアーティストたちが、アフリカなど”原始的”な文化から美しさを見出した芸術的動きです。19世紀末にアンリ・ルソーがノーブル・サベージ【高貴なる野蛮人-ロマン主義思想によって理想化された原始の人間像-goo辞書より】と言う考え方に着目したことが始まりです。

情熱的で感情豊かで自然の中に生きる(と西洋人が勝手に思い込んでいた)、西洋以外の国の人々がアートに置いて注目されたのです。18世紀頃に起こった産業革命で人々は人間らしさを失ったんじゃないか?というのが、この動きの始まりです。同じルソーでも啓蒙思想のジャン・ジャック・ルソーとは180度反対の考え方ですね。

アンリ・ルソーの作品に「眠るジプシー女」というのがあります。ジプシーの女性が砂漠の真ん中で寝ており、それを見つめるライオンという構図です。それまでは絵画と言えば、西洋の貴族や美しい景色といった物が多く、異国人が前面に出てる絵画はとても珍しかったのです。

それに、彼の描く人物は真正面か真横の向きから描かれ、背景も奥行きの無い平べったい景色ばかりでした。今までの画家が苦労して表現したイリュージョン(平らなキャンバスをあたかも奥行きがあるように見せること)をばっさり否定したのです。

今までに無いタッチの絵が賛否両論を呼びます。だって、言ってしまえば子供の描いたような絵だったのですから。しかしルソーの考えに傾倒したのが、ゴッホやピカソやマティスと言った後の大画家だったのです。*ゴッホ、ピカソやマティスについてはまた後ほど書くことにします

しかし、なぜ今回プリミティビズムについて書いたかと言うと、そのネーミングに異議があるからです。プリミティブ(primitive)を辞書で調べると「原始的な」と出てきます。いかにも西洋人らしい、自分たち一番!と言う考え方が顕著に現れていると思います。

当然日本もプリミティブであると位置づけられています。暮らし方や文化が違うと言うだけで、西洋よりも原始的であると決め付けるやり方に、とても不満を感じます。

個々の違いを認められず、劣るとしか評価できない者にアートなんてできるか!と言いたいところですが、きっとプリミティビズムと名付けたのはアーティスト自身では無いでしょうから、この辺で終わりにします…。

author:oldgold
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